Dir en grey『MISSA』
- 品番: AMCM-4315
- 発売日: 1997/7/25
DIR EN GREYの最初のCD音源。
当時のバンド名は先頭のみ大文字でした。
霧と繭
★★★
元々は『惨劇の夜』と言う曲でしたが、歌詞がアレすぎたためにアレンジと歌詞が変更されてこの曲になりました。
Aメロは完全に黒夢の『棘』ですね。
アレンジはスカスカで演奏技術も未熟、ボーカルもヘロヘロですが、センスは感じます。
Bメロのアルペジオなどはかなりシンプルながら効果的なアクセントになっていると言えるでしょう。
「S」
★★
V系好きのドラム未経験者にドラムを触らせたら高確率でこの曲のイントロのドラムを叩きそう、と言うくらい簡単なイントロのドラムフレーズが印象的。
と言うかどのパートも演奏はかなりシンプルなのでコピーするのにもってこいですね。
シャッフルビートでダンサブルなフレーズもあるのですが、全体的にはコテコテのV系と言う独特の楽曲。
Erode
★★★
初期DIR EN GREYにまま見られるメロディアスなミドルテンポ曲。
やはりアレンジは隙間が多いですが、最初のサビの後のギターリフ→ベースソロ→ギターソロ→ドラム→ギターソロの流れはなかなかいいのではないでしょうか。
特に2回目のギターソロは流暢で耳に残るフレーズだと思います。
歌詞カードには戻ら「ず」と書いてあるのに戻ら「ぬ」と発音するボーカルスタイルはこの頃から健在です。
蒼い月
★★
ライブ映えしか考えていないような楽曲で、CDで聴くとあまりパッとしない楽曲だと思います。
Blue & Dieのパートはグリーヴァなど後進のバンドによくパクられています。
GARDEN
★★★★
アルバム中唯一メジャー感のあるキャッチーな楽曲。
イントロのギターフレーズとサビの伸びやかなメロディーが非常に印象的です。
Aメロのアルペジオの使い方は対照的な楽曲である『霧と繭』に似ているあたりも面白い。
間奏のディレイを使ったフレーズはなんか微妙な感じもしますね。
普通にギターソロを入れても良かったのでは。
PV集『「楓」~if trans…~』に収録されているバージョンはこのフレーズやアレンジのスカスカさが解消されているので、そちらの方が好みです。
秒「」深
★★
メタル調のヘビーな楽曲ですが、アレンジと演奏技術が全く追いついていないですね。
ボーカルの音程の不安定さも目立ちます。
後に『six Ugly』に収録されたバージョンの方が絶対にいいと思います。
総評
★★★
後の大物バンドもこの時期は良くも悪くも一介のV系バンドと言う感じですね。
再収録されている楽曲が多いので、聴き比べる面白さはあると思いますが、CDとしては平凡です。
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