グリーヴァ『黒イ百合ノ花ト×××』
- 品番: AMWK-9
- 発売日: 2014/10/1
7曲(シークレットトラック含め8曲)入りと言うそこそこのボリュームがあるミニアルバム。
デモCDなどからの再録が多く、曲調は終焉より前の楽曲に近いです。
Type:Go'[sick]
★★
ライブの入場曲に使われていたインスト曲。
概ねDIR EN GREYの同種の曲をイメージしていただければ。
Bondage
★★★
印象的なギターフレーズから始まる重々しいイントロが特徴的なヘビーな曲。
サビは一転してメロディアスになると言うグリーヴァらしい構成で、ベースフレーズが印象に残ります。
ライブの定番曲。
最後ノ晩餐-黒イ百合ノ花ト×××version-
★★★
ツタツタ系の攻撃的な楽曲ですが、やはりサビはキャッチーで、歌メロのセンスの良さが目立ちます。
アルペジオやベースラインも印象的なのですが、少しアレンジの隙間が目立つような。
相剋ノ[baiser]-黒イ百合ノ花ト×××version-
★★
DIR EN GREYの『蒼い月』の『Blue & Die』パートから始まるシャウトを多用した楽曲。
Bメロ前のギターフレーズも蒼い月にそっくりです。
やはりサビはメロディアスになりますが、他に比べると少しメロディーが弱い。
退廃的狂葬-黒イ百合ノ花ト×××version-
★★★
DIR EN GREYの『業』と『惨劇の夜』を合わせたような楽曲。
歌詞も『業』を彷彿とさせますね。
間接的に黒夢の影響下にあるV系バンドなら誰もが演奏するようなフレーズから構成される曲で、アルペジオもありきたり。
ラスサビの転調まで予定調和的ではありますが、ありきたりゆえに無難な完成度になっているとも言えます。
Wish-acoustic version-
★
DIR EN GREYのI’llのカバー曲であり、名曲でもある『Wish』のアコースティックバージョン。
このアレンジをしたことによるメリットが全く見えないような仕上がりになっています。
Diary-unplugged version-
★★★
『Diary』はDIR EN GREYの『JEALOUS』のカバーなので、『JEALOUS-reverse-』に対応したピアノバージョンも作りました、的な曲。
Wishのアコースティックバージョンに比べるとまあアリな出来にはなっていますが、あまりにもJEALOUS-reverse-なため、パクリが嫌いな人は聴かない方がいいでしょう。
シークレットトラック
★★
黒夢の『親愛なるDEATH MASK』系の激しい楽曲。
最後の「バーカ!!」はDIR EN GREYの大阪城ホール公演での『I’ll』のイントロから始まる『残-zan-』のパクリですね。
悪くはないのですが、わざわざシークレット曲として入れる意味があったのでしょうか。
総評
★★
個々の楽曲は悪くないのですが、どうにもまとまりが悪い印象を受けるミニアルバム。
初期の曲が多いので仕方ないのかもしれませんが、『終焉』のクオリティを期待すると少しガッカリするでしょう。
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