グリーヴァ『鬼ト影』
- 品番: AMWK-1
- 発売日: 2013/2/13
『古き良き時代の継承者』グリーヴァの1stフルアルバム。
DIR EN GREYのパクリっぷりが話題になりました。
[schwarz]ofHades
★★★
V系のアルバムの1曲目にありがちなインストゥルメンタル曲。
ライブSEにも使われていたのかな?
勢いがあり、シャウトも悪くないので導入としては及第点でしょう。
孤独人形症候群
★★★
非常にDIR EN GREYっぽいのですが、テンポダウンするBメロ、疾走するサビなど、90年代っぽい良点を持っている曲です。
ボーカル狂鬼は「サビは必ずメロディアスにする」のを中期以降のポリシーにしていましたが、このアルバムの段階ではサビがシャウトに終始する曲も多く、この曲もその一つ。
本来良いメロディーセンスを持っているので、その点で少し減点としました。
true grief
★★★★★
DIR EN GREYの『ゆらめき』をほぼカバーしてメロディーを少し変えた曲。
パクリ故にクオリティは高く、改変されたメロディーもいい感じです。
『ゆらめき』とは違い単なる別れではなく死別の歌詞になっていますが、作詞能力の高さも特筆すべき点だと感じます。
パクリが気にならない人ならオススメできる一曲。
解離性同一性障害
★★★★
疾走感溢れるイントロ、マイナー調ながらメロディアスな歌メロを持つ佳曲。
ギターのリフもザクザクしていていい仕事をしています。
ギターソロが少し弱いか。
鬼経 -kikei-
★★
DIR EN GREYの『mazohyst of decadence』に曲調も歌詞もよく似ている曲。
元ネタから言って狙い通りではあるとは思うのですが、フルで聴くのはかったるい曲です。
蜥 -tokage-
★★★
DIR EN GREYの『Unknown… Despair… a Lost』と『Cage』で構成されている曲。
二曲を融合させた意味はあまり感じられず、PVが作られた割には微妙に感じます。
拝啓、愛しのアイドル様へ
★★★★
DIR EN GREYの『Filth』のカバー曲。
変更が加えられたメロディーラインは中々良質で、特に英語(?)で歌われる大サビのキャッチーさは良いですね。
パクリが気にならないなら。
中絶
★★★
解離性同一性障害のメロディーを弱くしたようなサビを持つ曲。
ライブでは盛り上がるのですが、CDで聴くと少々弱いですね。
アルペジオもあまり効果的に使われていません。
侵喰 -shinsyoku-
★★★★
ヘボン式と訓令式が混ざったローマ字表記が少し気になりますが、異端芸者時代のガゼットのようなメロディアスさとハードさを合わせ持つ良曲です。
特にサビのコード進行とメロディーラインは非常にガゼットっぽい。
ドラムの手数の多さもいい感じです。
イントロは完全に黒夢の『親愛なるDEATH MASK』ですね。
夕刻絶交センチメンタル
★★
タイトルから想像できる通り、異端芸者時代のガゼット要素が濃い曲です。
どうにもメロディが弱く、淡々としていて曲としては面白みに欠けます。
ライブでは定番的な曲でした。
刑法第39条第1項「心神喪失者ノ行為は之ヲ罰セス」
★★
ツタツタ系の楽曲ですが、アグレッシブさが足りずメロディーラインも今ひとつもの足りない感じです。
アウトロはDIR EN GREYの『残 -zan-』。
悲しみは巡りゆく季節と眠る哀
★★★★
DIR EN GREYの『アクロの丘』に似ているバラード。
とは言えtrue griefのように丸パクリではなく、メロディーセンスの良さを発揮しています。
総評
★★★
パクリ云々は置いておいて、キラー曲のクオリティは高いです。
似たような楽曲で水増ししている感が否めず、アルバムとしては少しダレを感じますね。
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