グリーヴァ『終焉』
- 品番: AMWK-6
- 発売日: 2014/3/12
グリーヴァの2ndフルアルバム。
終焉
★★★★
ダークでヘビーな表題曲。
これまでの楽曲に比べて音圧と音質が明らかに向上しています。
メインギター、アルペジオ共に効果的に使われていて、困惑するほどのレベルアップを果たしています。
ほとんどシャウトしているサビはドラムの変拍子が面白いですね。
この曲も元ネタがあるのかも知れませんが。
深淵
★★★
ガゼットの『NIL』辺りに通じるようなメロディアスなミドルテンポ曲。
カッティング、ドラムともにいい感じです。
灰降ル丘…
★★★★
『Wish』の後日談ですね。
慟哭を感じさせるイントロのギター、Aメロのピアノ、2回目のAメロでギターが増えるところなど、オーソドックスながら良曲。
ギターソロがちょっと弱めなのが残念。
罪-tsumi-
★★★★★
イントロのキメ後のブラストなど、黒夢やDIR EN GREY系のハイテンポかつ激しい曲。
この曲を強烈に印象づけているのは、サビで一転して哀愁感のあるメロディーとアルペジオが強烈に『歌モノ』感を醸し出すところですね。
サビのメロディーのクサさではグリーヴァでも随一なのではないでしょうか。
殺戮ノ情景
★★★
『深淵』と似たタイプのミドルテンポ曲。
あまりアルバムにこう言う楽曲を収録するとダレそうなものですが、DIR EN GREYの『蒼い月』のパクリパートなどでアクセントを付けています。
another pain
★★★★★
ベースが唸りまくりのシャウトとキメを多用する激しい曲。
と思いきややはりサビでは非常にメロディアスな一面を覗かせます。
哀愁溢れるこの歌メロは一聴の価値あり。
アルペジオと裏打ちのドラムも曲にマッチしていて聴き応えがあります。
最後ノ言葉
★★★
セリフとSEのみの曲。
次曲の十字架二捧グ赤イ×××とセットですね。
十字架二捧グ赤イ×××
★★★
三拍子のワルツっぽいイントロとシャッフルビートが印象的な曲。
他の曲に比べるとメロディーがやや弱いのですが、アレンジは練り込まれているので退屈には感じませんね。
Lost tears
★★★★
ガゼットの『Last bouquet 』と『別れ道』を足したようなイントロから始まる曲。
ですが、アレンジはこちらの方が練り込まれていますね。
2回目のAメロで追加されるギターなど、定番的なフレーズですがそれ故に外さない。
メロディーがいいのはもちろん、ベースも印象的。
『灰降ル丘…』と同じく『Wish』の後日談ですが、死んだ女性視点になっています。
潔癖症の僕。
★★★
蜉蝣系の変態的な曲と言うべきか。
「生理中の君は嫌い」と言う何と言うか狙いすぎてこっ恥ずかしい感のある歌詞ですが、やはり曲は手抜き感ゼロです。
セリフに被さる演奏パートなどはなかなか聴き応えがありますが、本質はやはりライブ向けなので、CDで聴いてもしっくり来ない人がいるかも知れません。
alkaloid
★★★
Laputaの伝説的な名曲と同名、と言うことを差し引いても平均以上の水準の曲だと思います。
A~Bメロが激しい・キメを多用・サビはメロディアスと言うこのアルバム以降のグリーヴァで多用されるスタイルですが、単調には感じません。
[子宮]
★★
V系にありがちな心音入りSE。
罰-batsu-
★★★
イントロで小フーガ ト短調をフィーチャーした曲。
対になる『罪-tsumi-』にはメロディーと楽曲の両方で負けていますが、捨て曲と言うことはないです。
黒ノ呪縛
★★★
Bメロでシャウト多用、サビはメロディアスと言うこのアルバムに多く見られるタイプの楽曲。
悪くはないのですが、終盤までこのタイプで押し通されるとさすがに印象が薄れてきますね。
雨上がりの憂鬱
★★★★
La’Muleの『memory of flow』のような雨上がり系の名曲。
『true grief』、『Wish』に続く彼女が死んだ系ラブソングですが、Wishの『君』とは同一人物かも知れませんね。
ピアノの音とスネア音がどことなくタイトルの情景を感じさせます。
高音で歌われるサビのメロディーも中々いい。
-birth-
★
赤ちゃんが泣いているだけ。
総評
★★★★
完全パロディー曲がなくなり、オリジナリティーを開花させてきたアルバム。
似たような曲とSE曲が多いのが少し難アリですが、捨て曲はなく、キラーチューンの完成度も高いです。
パクリバンドと敬遠せずに聴いてみることをオススメします。
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