Kagrra,『京』
- 品番: COCP-32562
- 発売日: 2004/3/3
Kagrra,のメジャーデビュー後の1stフルアルバム。
gozenと同じくコンセプトアルバムになっています。
京
★★★
インストゥルメンタル。
いかにもこれから昔語りが始まる、と言うような雰囲気を醸し出しており、掴みはOK。
幽現の人
★★★
インパクトのあるギターから始まる疾走曲。
全体的には類型的なV系展開なのですが、リードギターの音色が和要素を主張します。
テンポダウンするBメロはKagrra,の得意パターン。
終始激しく動き回るベースも聴きどころ。
咒
★★★
『じゅ』と読みます。
インディーズ時代からの流れを感じるダークで重々しく、淡々とした楽曲。
リズム隊の変化が面白いですね。
後に『葬』『咒葬』と言う楽曲がリリースされているのが少しややこしい。
闇に散りけり・・・
★★★
ラウド感のあるイントロが特徴。
サビでは疾走するものの少しアレンジ不足。
アウトロが一番の聴きどころに感じられてしまう辺り、派手さはないですね。
涅槃経
★★
タイトル通り、ややオリエンタルな雰囲気で淡々と進行。
最後のサビはスケール感があるものの、楽曲としてはかなり物足りなさを感じます。
冬幻鏡
★★★★
得意の『冬』ナンバー。
ベース、ドラム、ギター、そしてボーカル全てが冬の透明感をありありと描き出します。
尺八っぽい音色も面白いですし、メロディーラインも和風で美しい。
個人的には『京』と言えばこの曲ですね。
呟きに似た言葉さえも貌を変えて
この大地にそっと沁みて逝く
源平闘戦譚
★★
『げんぺいとうせんたん』と読みます。
少しイントロの雰囲気がLaputaの『Obsessed Life』に似ているスピーディーな楽曲。
タイトルから期待するほどの激しさはなく、あくまで和風ロックを貫いていますが、演奏時間の短さもあってどうにも印象が薄いです。
螺旋
★★★
美しいメロディーと笛の音色が印象に残るバラード。
ボーカルソロからラスサビへの流れも良いのですが、少し物足りなさを感じなくもない。
徒然謌
★★★★
La’Muleの『Cry in past』にイントロのフレーズが似ていますが、受ける印象は異なります。
3分20秒とコンパクトな楽曲ですが、2回目のAメロとサビで音が増えたり、丁寧な作り。
何と言っても流暢な歌謡曲的メロディーに和風の歌詞が非常にマッチしています。
枯れ朽ちて土に還って在りし声をまた憶い出す
叶わねど叶わねど永遠に想う彼の人を
愁 (京 MIX)
★★★★★
シングル版とあまり違いはないように聴こえますが、相変わらず名曲です。
シングル曲を最後に持ってくる采配は面白いのですが、シングル曲がストレートにキラーチューンとして機能してしまっているのはKagrra,らしくない。
もう少しアルバム曲にもがんばって欲しかったところ。
もっと 傍に 居られたなら
もっと 早く 気付いたなら
総評
★★★
メジャーデビュー後で時間がなかった、と言うような話も聞きますが、それにしても地味な曲が多いです。
Kagrra,のアルバムは10曲ほどのコンパクトな構成が多いのですが、こと京に関して言えばミニアルバムで出すべきだったのでは。
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