Kagrra『鵺』1st
- 品番: PSTA-0008
- 発売日: 2000/12/1
Kagrra(インディーズ時代は『,』がなかった)の1stミニアルバム。
再発盤がかなり多いCDです。
鬼遊の唄
★★★★
メロディー隊のように跳ね回るベースとドラム、変拍子、ファルセットを多用するボーカルなど、この時点でかなり完成されたスタイルを見せつける1曲。
鵺の特徴としてかなりプロダクションが悪いことが挙げられますが、楽曲のクオリティの高さは伝わってきます。
歌い踊れ羅刹の如く 心の鎖を絡め
魔笛
★★★★
多用される変拍子とおどろおどろしさの中にキャッチーな歌メロが飛び交うアンバランスさが初期kagrraらしい佳曲です。
ギターのリフも印象的。
その美しい罪に抱かれて今 憎しみを消し去り
そう禁断の恋に舞う
鵺の哭く頃
★★★★
一応表題曲でしょうか。
変拍子・キャッチーな歌メロと言う特徴は魔笛と似ていますが、ややマイナー寄りで暗い曲調。
鮮烈なギターソロが印象的です。
雪の様な この躯 滲む程 激しく 狂おしく 抱き締めて
混沌
★★★
Kagrraのインディーズ時代に散見されるミドルテンポのバラード。
際立った特徴はないですね。
し、み、め、ゆ、き、さ、あ
★★★★★
あさきゆめみしと読みます。
初期を代表する傑作で、雑誌「バンドやろうぜ」の付録CDにLa’Muleの『ナイフ』やムックの『娼婦』、Sの『遊雪』とともに収録されました。
歌詞だけでなく曲調からも冬から春への移り変わりを想起させる非常に叙情性のある一曲。
6/8と言う複雑なテンポをまとめ上げる技量、秀逸な歌メロには驚かされます。
大サビのメロディと演奏が特に良いですね。
唯 微笑み浮かべ 静かに息をとめて
約束のあの土地へ 揺らめくまま
彼方まで広がる 薄雲の中へ
光に導かれて 揺らめくまま
総評
★★★★
同じメンバーで前バンドを組んでいた時代があったとは言え、圧巻の完成度です。
プロダクションの悪さは残念ですが、曲のクオリティは非常に高いです。
インディーズ時代から高い完成度を誇っていたと言う点ではLaputaすら凌ぐかもしれません。
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