黒夢『亡骸を・・・』
- 品番: LMR-003
- 発売日: 1993/6/11
黒夢のインディーズ時代唯一のフルアルバムにしてインディーズ最後の作品。
UNDER…
★★★★
Aメロのドラムやアコースティックギターとリードギターの絡みなど、非常に初期黒夢らしい楽曲です。
Bメロのベース音やアルペジオが流れるサビの開放感、秀逸なメロディー、そしてギターソロも聴きどころ。
完成度の高い楽曲であるにも関わらず、なぜかあまり後進バンドに模倣されていませんね。
終幕の時
★★
淡々とした楽曲で、『UNDER』の後だと印象が薄いですね。
DANCE 2 GARNET
★★★★
疾走感あふれるイントロのギターと重厚なベース音が印象的な、タイトル通りダンサブルな曲です。
間奏のベースソロのフレーズはLaputaの『揺れながら・・・』のイントロとほぼ同じですがリリースはこちらが先。
ゼロのあとマイナスを挟んでカウントダウンし始めるセリフも斬新ですね。
個々のフレーズは印象的ながら意外にアレンジはシンプルですが、逆にそれが楽曲の厭世感を際立たせている気がします。
讃美歌
★★★
非常に劇的な歌メロを持つバラード。
アレンジはシンプルそのものですが、メロディーを引き立たせているのでおそらくは狙い通りでしょう。
十字架との戯れ
★★★★★
PVも作られたアルバムのキラーチューンで、V系らしさと良質なメロディーを併せ持つ名曲です。
Aメロの重々しいベースとBメロのダンサブルさが印象的。
PVの振り付けもやたらかっこよく見えます。
MISERY
★★★
アルペジオが映える淡々とした楽曲で、ラスサビのみ楽器が増えるスタイル。
あえてアレンジを抑えめにしているんでしょうけど、このアルバムに多いタイプの楽曲なので終始バンドアレンジにしてみても良かった気がします。
If
★★
ギターソロが特徴的な、黒夢としては非常に穏やかなバラード曲。
メロディーも良いのですが、バラード曲が比較的多いこのアルバムでは少し埋もれてしまっている感じもします。
JESUS
★★★★
メジャーデビュー後のロック路線に少し近いノリがあるダンサブルな楽曲。
全編通してサイドギターの使い方が技巧的で印象に残ります。
ギターソロのフレーズや歌メロも秀逸な佳曲。
親愛なるDEATH MASK
★★★★
『生きていた中絶児』版より音質が良くなっていて、放送禁止用語連発などのサービスもてんこ盛りです。
聴くならこちらのバージョンですね。
亡骸を
★★★
雑誌で「亡き祖母にあてた曲」と清春が言っていた曲。
イメージ通りのバラードで、メンバーも思い入れがあるようなのですが、アルバム中で特に際立っている曲とは思いませんね。
総評
★★★
キラーチューンとそうでない曲の差が激しく、評価としては平均点に落ち着きました。
楽曲を絞ってミニアルバムにした方が良かった気がします。
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