Laputa『楽~ヘブン~園』
- 品番: CRCP-40002
- 発売日: 2001/3/16
『楽園(ヘブン)』。
メジャーデビュー後5thアルバムで、曲によってはかなりデジタル色が強くなっています。
Blast-off Time
★★★
一部セリフがあるのみのインストゥルメンタル曲。
ドラムを始めリズム隊の活躍が目立ちますが、同時にデジタル色もかなり強く、Junji作曲に納得のいく曲。
Programized Heaven
★★★
Finalのサビが一部流れたあとに始まるダンサブルかつデジタル色の強い楽曲です。
明るいコード進行で歌詞は終末について書かれているあたりがLaputaらしい塩梅。
Silent on-looker
★★★★
シングル版と違いはなさそうですが、アルバムにおいても存在感を放つ良曲。
Devil’s Waiting
★★★★
Programized Heavenとは全く異なる曲調ながら終末感の漂う歌詞。
荘厳なコーラスとシンセサイザー、マイナー調のコード進行が相まってデジタルな賛美歌と言った感じの曲です。
冒頭の英語歌詞とシャウトもいいアクセントになっていますね。
Sapless Heart
★★
Junji作曲ながらわりと普通のバンドサウンド。
歌メロが冗長で楽曲も決め手がない印象です。
Dazzling Sun
★★★
流暢なシンセギターとメロディーが耳に残るミドルテンポ曲。
アウトロのギターとベースが特徴的で、似たような曲調の前曲よりも印象に残りやすいと思います。
Shape
★★★★
こちらも恐らくシングル版と同アレンジですね。
Dazzling SunのギターからShapeのバイオリンの流れはいいのですが、似たテンポの曲が続くのは少しダレを覚えるかもしれません。
I Cry ”Dance”
★★
アルバム中ではデジタル色がかなり薄く、アレンジ、歌メロともにかなりJ-POP的な側面が強くなっています。
Aメロのギターはとてもいいフレーズなのですが、全体的には平凡でLaputaらしからぬアルバム曲っぽい曲です。
Borderline
★★
裏打ちのドラムが警戒に鳴り響く普遍的なロックナンバー。
Squallなどに近いノリですが、どうにも悪い意味で平凡なギターロックになっているように感じられます。
歌メロもあえてだとは思いますがいささか単調。
Blindman’s Buff
★★
Borderlineとほとんど同じような印象が残る曲。
ギターソロやアウトロのギターなど部分部分では光るものを持っているものの、単調さは否めません。
Black Sheep
★★★
パンク・メロコア寄りのラフなイントロで前2曲の不安がよぎりますが、個人的には後半の曲の中では聴ける方です。
目まぐるしく変わる展開と要所要所のドラムフレーズには光るものがあります。
総評
★★
デジタル色の強い前半部分は楽しめたのですが、後半の生音が多い楽曲がイマイチに思えて尻すぼみ感が強いアルバムだと思いました。
これまではスタイル的に過渡期であってもいいアルバムを提示してきたLaputaだけに少し残念です。
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