Red Carpet『Hello,sick』
- 品番: SCRC-001
- 発売日: 2006/5/31
元La’Muleのボーカル紺が所属していたトリプルギターロックバンドRed Carpetの唯一のフルアルバム。
Single cell
★★★
ドラムパターンが非常にLa’Muleっぽいアップテンポなパンク帳の楽曲。
プロダクションは悪いですが、2分30秒ながら起伏に富んだ演奏でアルバムのつかみとしては及第点でしょう。
Panic boat
★★★
曲の特徴をまとめると『Single cell』とほぼ同じになってしまう曲。
イントロもなにか既視感がありますが、Aメロのベースのフレーズなどは面白いです。
Another
★★★★
アレンジは軽く、特に印象的なフレーズもないもののサビの強烈なメロディーが耳に残る曲。
メロディーがいかに楽曲にとって重要かが分かります。
祝福の雨
★★★
けだるいグランジ風の曲ですが、この曲もサビのメロディーがなかなか秀逸。
初見の印象はあまりよくありませんが、スルメ曲と言えるでしょう。
laughing stock
★★★
要所で使われる半テンのドラムが特徴的なラウドな曲。
控えめなサビの盛り上がりも飽きが来なくていいアクセントになっていると思います。
innocence
★★
アルバムに多いラウドな楽曲で、悪くはないもののリズム隊以外はそれほど聴きどころがありません。
–
★
ライブの歓声?
曲ではないのですがあえて星をつけるなら一つになります。
Hello,Sick
★★
アルバム表題曲とは思えないキャッチーさとは縁遠い楽曲に意表を付かれはしますが、楽曲として優れているかと言われると微妙なところ。
似たような楽曲が多すぎることと、構成上仕方がないとは言え弱すぎる歌メロが気になります。
pool
★★★
ようやく本来のメロディーセンスをアコースティックギターとアルペジオをバックに堪能できる歌モノです。
なのですが、次曲『Sleeping pill』の前奏かと思うような淡々とした演奏に終始してサビらしいサビがないのが若干肩透かしを食う印象。
Sleeping pill
★★★★
前曲『pool』に続く歌モノですが、この曲はドラムも存分に活躍するバンドサウンド。
ワウの利いたギターもスケール感があり、Aメロからサビまでメロディーも秀逸。
こう言う楽曲になると後期La’Muleとの区別がつきづらいと言うジレンマはありますね。
toy’ s think
★★★
アコースティックギターのみの楽曲。
いきなりメロウな楽曲3連発と言う構成は若干疑問ですが、変化球としては悪くないです。
inborn
★★★
非常に聴きごたえのあるベースラインを持つほぼインストゥルメンタル曲。
1:36と言う非常に短い演奏時間ながら硬質的で無機質な楽曲が印象に残ります。
confess
★★★
Aメロ~Bメロはパンク調、サビはメロディアスと言うわりとありがちな楽曲ですが、ギターフレーズやドラミングがうまく緩急をつけています。
単色カメレオン
★★★
イントロのベースとドラミングが印象に残るハイテンポ曲。
好みは別れそうですが、単調ながらも味わいのあるメロディー、アウトロ前の変則的なギターなど面白い試みをしています。
drowned fish
★★
アルバム中ではメロウな部類の楽曲ですが、曲そのものに聴きどころがあまりなく、メロディーラインも『Another』には及ばないため中途半端に感じられます。
Pistol
★★★★★
『BLEACHING』にも収録されている名曲中の名曲で、曲もメロディーも歌詞も全てが秀逸。
こちらのアルバムの方が入手が容易だと思うので、ぜひ聴いてほしい楽曲です。
HATE A MY MIND
★
Pistolのアウトロの無音状態が続いたあとに流れる、ラウドでメロディーもほとんどないような曲。
ジャケットでもex曲扱いになっていますが、『Pistol』で終わっていれば良かったのでは?と思わざるを得ないですね。
総評
★★★★
楽曲数が多すぎて雑多な印象こそあるものの、『Another』、『Sleeping pill』、『Pistol』と言うキャッチーな良曲が収録されており、実験的ながらも光る楽曲もあります。
曲順含めてアルバムとしての完成度は高くないと思いますが、琴線に触れる人はヘビーローテーションしてしまうアルバムだと思hいます。
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